月別アーカイブ: 2016年12月

ニーアレプリカント(PS3)総評2

前回に続き総評をしたいと思います。
今回は、ネタバレあります。
【物語本編(ネタバレあり)】※複雑な設定ということもあり、個人の解釈も加わってもしかしたら少し異なる部分もあるかもしれませんので、もしあれば指摘ください。
(プロローグ)
2049年/2053年(ゲシュタルト / レプリカント)の廃墟化した東京。
主人公ニーアと妹(ゲシュタルトでは娘)ヨナは逃げ込んだスーパーマーケットで次々と来る正体不明の怪物に襲われ、ニーアがそれを撃退する。しかしヨナは力尽きてしまい、ニーアは絶望するところかはじまります。
(少年期(ゲシュタルトでは終始大人なので前半部))
およそ3350~3450年、人々は「黒文病」と呼ばれる不治の病と「マモノ」と呼ばれる怪物の襲撃に生活を脅かされています。
内容をしらない初見プレーヤーは、荒廃した東京からいきなり、田舎の村や平原や山に場面が変わるのできょとんとするかもしれませんw
ちなみに私はずっとそのもやもやを抱えながら最後までプレーしていました。
話は戻って、ある片田舎の村にニーアとヨナは暮らしており、村長的存在の双子の姉妹デボル・ポポルに仕事をもらって生計を立てていました。
しかしヨナが黒文病を発症、治す手段を探すべくニーアは旅に出ます。
旅の途中、「白の書」や女戦士カイネ、少年エミールと出会い、仲間になります。
しかしヨナが「黒の書」を引き連れた「魔王」と呼ばれる者にさらわれてしまいます。
(青年期(ゲシュタルトでは終始大人なので後半部))
5年後。前半部でカイネが石化したり、エミールは、人間兵器で姉のハルアの力を吸収して、骸骨のように姿は変わったり、その力でカイネの石化を解くなどいろいろあります…
そして、デボル・ポポルのヒントを頼りに、ヨナ救出へと魔王の城へ向かいます。
(真相)
魔王の城にて、デボル・ポポルが立ちふさがり真相を告げられます。
プレーしているときはやっといろいろわかるのでほっとしますw
『ここにいる全ての者が人間に作られた人間もどき(レプリカント)』ということを知ります。
1300年~1400年前、世界に蔓延した病から逃れる方法を人類は見つけ出しました。
それは人間から魂と肉体を引き離す、というもので「ゲシュタルト計画」として進められてきました。
つまりニーアたちがマモノと認識していた存在こそが「ゲシュタルト体」であり、魂として崩壊してしまった人間の成れの果て。(いわゆる失敗…)
ニーアたちはゲシュタルト体の器たる「レプリカント体」でした。
魔王とは、ニーア(レプリカント)のもとの魂(ゲシュタルト)であり、プロローグの主人公と同一人物であると知ります。
ヨナ(レプリカント)を連れ去ったのは、もとの魂(ゲシュタルト)の器として元に戻すためだったのですね。
エンディングは、4種類ありますが、どれも結局は魔王が(ゲシュタルトニーア)が死に、ゲシュタルトヨナも死にます。
(解釈・考察)
本編をやっただけでなんとなくわからなかったのですが、設定資料などの参考文献が様々あり、やっと大枠はつかめましたので少し書きます。
・なぜ、オリジナルのニーア(ゲシュタルト)が魔王と呼ばれるのか…
それは、1300年~1400年前、人間から魂と肉体を引き離す「ゲシュタルト計画」を実現するために研究者たちが、身寄りのない子供たち(失敗リスクがあるので抗議されないようにするため)に「黒の書」を配っていました。
「黒の書」に触れると人間から魂と肉体が離れます。(プロローグは、絶望したニーアが仕方なく触れたシーンなのですね。)
この「黒の書」、触れても魂がどうしても不安定で崩壊(マモノ化)してしまうのです。
ところが、ニーアだけは、崩壊せず、安定しました。
後にも先にもニーアが唯一崩壊を免れた個体だったこともあり、魔王と呼ばれています。
ちなみに魔王は、他のゲシュタルトを安定化させる力を持っています。
・黒文病とは…
これは、もとの魂(ゲシュタルト)が崩壊しかかっているときにレプリカント体に発病します。
・デボル・ポポルとは…
人類がレプリカントを管理するために作ったアンドロイド。
寿命がきたレプリカントを繰り返し製造し、あの片田舎の村へ投入し続けていました。
ちなみにはじめは自我のなかったレプリカントが徐々に自我に目覚めたそうです。
このお話の悲劇は、単なる人形から自我をもった人間となってしまったために、魂(ゲシュタルト)が戻ることを阻止されてしまったところにあります。
・結局ハッピーエンド?バッドエンド?
どちら視点でみるかにもよりますがレプリカントとしては、短期視点で見れば勝利、ゲシュタルトとしては完全に失敗。
2周目には、ゲシュタルト視点の映像が追加されていて、かなり衝撃を受けますが、完全に敵だと思っていたマモノ(ゲシュタルト)が悲鳴をあげて次々とレプリカントに倒されていきます。
1周目と同じシーンなのにここまで違った感情になるのは大変衝撃的でした。
ゲシュタルト体を安定化することのできる唯一の存在である魔王を倒してしまったために、このあとレプリカントは製造されません。
そして、レプリカントは生殖機能がないため、現行のレプリカントの命で人類は死に絶えます。
よって、短期視点では勝利のように見えますが、人類全体としては、救いようのない状態になったといえます。
本作は、「一人のために、全てを滅ぼせ」というキャッチコピーがあるのですが、まさにその通りとなりますね。

【総評2】
本作は、1周目と2周目の視点の違いが衝撃的でかなりおもしろい。
最後ハッピーなんだかバッドなんだかわからず混乱しました。
しかしいろいろ調べていくうちにやっと理解できました。
ちなみに本編だけだと人類滅亡確定のような感じですが、続編のニーアオートマタも出ることもあり、なんらかの救済手段があったようですね。
続編では、人間は月に逃げているようですw
とにかく音楽がよく、ストーリーにものめりこめておもしろいにつきますね。
ゲームを浅くやっていきたい方にとっては、重く、わかりづらいものになっているかもしれませんが…
私は、おおもとのドラッグオンドラグーンより面白いと思いましたね!
続編は必ずプレーしようと思います!


ニーアレプリカント(PS3)総評1

本作は、隠れた名作として評判がよかったのと、関連作であるドラッグオンドラグーンが好きだったのでプレーしてみました。
また、17年2月23日にニーアオートマタとして続編が出ることも知っていたので興味がありました。
Xbox360版だとニーアゲシュタルトという名前で発売しています。

【概要】
アクションRPGです。
アクションが苦手な方は、難易度設定で変えられます。
また、前述の初代ドラッグオンドラグーン(無印あるいは、1)には、いくつかエンディングが存在するのですが、その中の一つとつながったお話です。
繋がっているとはいっても、ほとんど前作の話は出てこないので完全オリジナルという考え方でも問題ないと思います。
ただ製作陣はほぼ一緒なのでテイストは似ています。
内容はシリアスですが、そういう内容の方が私は、感情移入できます。
本作もエンディングが複数あり、難解なストーリーの面もあったので、クリア後いろいろな解釈を見ながら自身の中で考えを消化していきました。
以下、プレーしたことのないかたに配慮し専門用語をなるべく使わないように物語概要をかきました。

【物語序章(ネタバレなし)】
ドラッグオンドラグーンは、中世風のファンタジー世界が舞台でしたが、主人公とラスボスにあたるドラゴンが現代世界(新宿)にワープしたところからから始まります。そして、自衛隊がドラゴンや主人公を撃墜して両者は、死にます。

ところが、そのドラゴンのウイルスが原因で謎の病気が蔓延してしまい、人類滅亡の危機に陥ります。
その後文献ではいろいろあるようですが…
そこは、ネタバレもあり次回に回します。

【総評1】
次回はネタバレありで書きますがこれからプレーする方は、ここまでで買うのか判断材料のひとつにしてみてください。
私個人としては大変楽しかったです。
音楽よし、自我とは何かをを考えさせられるということ(次回をみればわかるかも?)や意外性のあるストーリーにのめり込みました。
間違いなく今までのゲームのなかで上位に入ります。
続く…


ファイナルファンタジー15(PS4) 総評2

【総評】
前述の通りシステム面で大いに楽しくワクワクしながらプレーしました。
ストーリー面で絶望的な状況を作り出したのは演出もあると思います。
おおよそを理解したところでストーリーについては、消化したところ。
背景はよく作っていたので、あとは、他のメディアでもDLCでもいいので肉付けをしっかりして、ストーリー的な説明を丁寧にしていけば、より良くなると思いました。
音楽もいいし、そのリアルさから感情移入もしやすく、私個人としては買いだと思います。
ただし、批判も多い13章、なんだかゲームのジャンル変わってない?!と思わせる作りには残念なところ…

【余談】
このFF15は、開発に10年もかかった作品。
その間ディレクターや体制が変わってバタバタしていた感じがあります。
これがゆえにストーリーに粗があったと感じます。
FFに限らずストーリーのあるものは、結局一人の頭のなかで作り込み、整合性のあるものを作らないといけないのかもしれないと感じました。
FFは、良くも悪くも有名になりすぎて、大作にしなければならない気負いがあったのかもしれない。
こうなると万人受けしなければならないところ、チャレンジしていこうという思いも感じました。
最近のRPGは、内容が複雑になりすぎて、矛盾点が生じやすくなっているのではないでしょうか。
複雑なストーリーは、嫌いではないのですが、丁寧な説明をすることが、大切だと個人的には思います。

FF15は、消費者受けがいいのか、グラフィックに力を入れすぎてストーリーに粗があったように感じます。
あくまで、ビジネスなのでこうせざるを得ないのかもしれないですが、長期的にみて、丁寧さを欠くと消費者離れを起こすのかもしれません。
そこにお金が動く限り、売れるということを基準に力のいれどころが変わるのは、理解はしていますが少し寂しいところでもありますね。

二回に分けて総評を書かせていただきましたが、買う前の参考にしていただければ幸いです。


ファイナルファンタジー15(PS4) 総評1

ファイナルファンタジーシリーズは、11と新生14以外は、プレーしました。
ここでは、FF15の総評をしたいと思います。
ネタバレをいれていないので買う前の参考になれば幸いです。

今回サブクエストなどをのんびり楽しんだのでおよそ40時間でのクリアとなりました。
【システム】
今までのFFと違いだいぶアクション性が高まりました。
アクションはそんなに不得意でもないので楽しめましたが苦手な方は、難易度でイージーが選べるので心配ないのかもしれません。
システムだけではないのですが、FF15はリアルをだいぶ意識していると感じました。
よって、コマンドで選んでいくような従来のRPGよりはアクション寄りとなったのではないかと思います。
ただ、カメラワークは最後までなかなか慣れずに終わってしまいました。
スピード感があってよかったのですが、反面カメラワークに課題があったように思います。

【グラフィック】
かなりきれいです!
料理も食べたくなるような美しさ!
オープンワールドなので、ムービーとの境目があまりないということもあり、ムービーが粗いという人も中には、いるみたいですが、私個人としては気になりません。
ただ、大きな敵や特にイフリートですが!数値が背景と同化したりカメラワークの問題で見えず、自分がどのくらいダメージを与えているのかわからなくなります…
この点は、ストレスでした。
というか、ダメージが「弱点」「普通」「耐性」の三種類で色が変わるため、それを判断して武器を変えるべきなのですが、ダメージの色が識別出来ないことには対策できません…
一応、今作もライブラはありますが、見破るのに時間がかかったり不確実要素が強くて使いづらいです。

【ストーリー】
映画(本編の前日譚)からの中盤までは、わくわくしっぱなしでした!
ところが、後半になるにつれて、絶望的な状況になってゆく…
エンディングを見てもいまいちわからないことが多くて未消化状態でした。
ネットでいろんな情報をかき集めてやっと腑に落ちたというのが正直なところです。
最近のRPGは、難解過ぎるのが残念なところ。
エンディングをみてグッドかバッドエンディングか、解釈がわかれるように作ったのは面白い点ではありますね。