ドラゴンクエスト11過ぎ去りし時を求めて 考察(ネタバレあり)

今回は、ネタバレ全開でいきますので、ご注意ください。
今作は、これまでのシリーズを総括するようなストーリーでした。
私個人は、今作のストーリーを3部と見立てています。
【第一部】導かれし者たち
タイトル勝手につけましたw
ただ、トロフィーにもあるのであながち遠くはないかとw
今作は、7名+1名(後に仲間になるネタバレ的な存在)の仲間が登場します。
第一部は、7名仲間にしてからオーブを集め、祭壇から命の大樹に行きます。
ここでは、勇者の剣を手に入れるのですが、魔王ウルノーガに横取りされ、仲間全員殺されかけ、命の大樹崩壊=世界の崩壊をされてしまう…
というところで終わります。

【第二部】再開→魔王討伐
ここでは、第一部での誤解が解けたグレイグ(パラディン)が仲間になるという大きなイベントから始まります。
そこから順調に仲間と再開していくのですが…
最後にベロニカ(魔法使い)が魔王の攻撃から仲間を守るために犠牲になったという事実を知ります。
そして、双子の妹であるセーニャ(僧侶)がベロニカの力も継承し、賢者になるので途端にかなり強くなります!
(このシーンはかなり衝撃的。そして、セーニャの決意による成長を遂げ、名シーンなんじゃないかな。後になかったことになるのですが…)
仲間と合流した一行は魔王を倒します。

ここまでが、多くの攻略サイトで言われるクリア前。
しかし、私はこれをクリアとは位置付けません。
確かにエンディングも流れ、一区切りですが、後に語る第三部で大きくひっくり返されるのと、サブタイトルになる大きな出来事があるからです。

【第三部】過ぎ去りし時を求めて
魔王を討伐し、平和を取り戻しましたが、世界各地の街や城は壊れ、ベロニカはじめ多くの人が死に代償が大きすぎました。
そこで、突如現れた遺跡をもとに辿り着いた先で時を巻き戻せる方法が見つかります。
ここで、代償をリセットしつつ魔王を倒すため、現在の仲間や事実との別れをするという大きな選択に迫られます。
実際、過去をやり直す選択をし、勇者だけが旅立ちます。(これができるのは勇者のみなので、現在の仲間と別れるということ。)

過去(命の大樹到達前)に戻った勇者は、過去の仲間たちと再開します。(過去の仲間たちはそのことを当然知らず、何だか強くなっているし、いろんなことを知っているかのように平然と振る舞う勇者を不思議に思っています。)
もちろんベロニカも生きているので、別名ベロニカ生存ルートとも呼ばれていますね。
過去をやり直すことにより、命の大樹でやられず難を逃れます。
そして、魔王を割と簡単に倒します。
(魔王は、いにしえの勇者ローシュの仲間で魔法使いウラノスでしたが、邪神を倒した直後の邪気を吸って、もともとあった危うい邪心につけ込まれて魔王と化します。
そして、勇者ローシュを殺してしまいます。
所々出てきた預言者は、ウラノスの善意の心でした。)
そこで終わればよかったのですが、第二部までに回収していなかったことがいろいろわかります。
まず、勇者の星と呼ばれていたものが、誰だかわからない何者かに破壊されていました。
ところがこれを壊したのは魔王ウルノーガで、なんとこれがいにしえからの邪神ニズゼルファであったのです。
つまり、壊されるはずの勇者の星(邪神ニズゼルファの体)が魔王を倒し、壊されなかったことにより、邪神が復活してしまったのです。
しかしながら、各地の問題を解決しつつ(第二部の事実を簡単に回収する感じ)仲間と力をあわせて倒します。

実はこのあとがなかなか解釈のわかれるラストなのですが…
なんと過去に行くヒントをくれた時の番人は、いにしえの勇者の仲間で恋人の賢者セニカでした。
そのセニカに現世で役目を終えた勇者の紋章を移し、セニカは過去の生きている勇者と再開するシーンで終わります。

【解釈】
ここまであらすじを書きました。
なぜ書いたのかというとこのあとの解釈が多岐に渡っており、自分なりの解釈も書こうと思ったからです。
まず、勇者とセニカがそれぞれ過去をやり直すことにより、パラレルワールドが出来たのではないかという解釈です。
これにより、
 第二部→天空伝説
 第三部→ロト伝説
と分岐したという説があり、これまでのシリーズを総括するには収まりの良い流れです。

しかし、私は否定しています。
まず、セニカが勇者化し、過去にいったことにより、分岐した説は、否定します。
これは、世間一般では、勇者は裏切られず死んでいないという事実が蔓延していること、末裔である現世の勇者が生まれているという事実があるからです。(勇者の祖父ロウもご先祖様と言っている)
勇者が死んだ事実は、預言者のウラノスに教えられたので、セニカが過去に行き改変した世界が現在という解釈を私はします。

また、時は丸い宝珠のようなものに収まっており、それを壊すことで過去をやり直します。
第三部最初に壊した「時」は、最新のものであり、現在を壊すものと同義であると私は解釈します。(セニカが壊したのは現在を含まない過去の一部。)
つまり、パラレル化しない。
もう一つ根拠として、各イベントで仲間やその他の人々が「前にこんなことがあったような…」という発言や「はじめての感じがしない」など、あたかも記憶が巻き戻った発言があります。
これらを根拠にパラレル化していないということは、シリーズ11→3→2→1や11→6→4→5は、別に起こっていると思われます。
第三部では、実際、天空の剣やロトの剣と思われるものが最終的に二つ存在します。
ロト伝説の複線として、邪神の死に際、「魂は滅びない」(=ゾーマ?)という発言、天空伝説の複線として命の大樹=聖竜(=マスタードラゴン?あるいは、ロト伝説の竜王とも?)という事実もありました。

【終わりに】
あらすじと解釈を書きました。
ドラゴンクエストといえば、単純なストーリーかと思っていましたが、今作やシリーズを通すと案外複雑になってますねw
今回の解釈はいろんな議論がありますが、公式には完全にアナウンスしていないので、自分の腑に落ちるもので落ち着ければそれでいいんじゃないかと思います。
スクエアエニックスのニーアも解釈で割れたりするストーリーだったし、最近のストーリーの流行りかな?
ネット時代なのでいろんな議論をさせるようにしているのか?
でも、私はそれが面白かったりもしています。
ただ一点、人魚の話だけはフラグが破綻していた…
ドラクエ11は、かなりボリュームもあり、内容も濃く名作だっただけに、この点だけはパッチでも当ててほしい…
この話は感慨深いものだけにもったいなかったと思います…


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