ニーアオートマタ(NieR:Automata)PS4

本当に待ち望んでました!
前作ニーアレプリカント(ゲシュタルト)が本当に名作で、今作はどうなるのだろうとわくわくしていました。
前作の記事はコチラ
※アップデートしていたつもりが、中途半端な記事になっていました;

前作は、西暦3300~3400頃であるのに対し、本作は、11945年頃とされています。

すでに様々な情報はあるので端的に言ってしまうと。。。
人間vsエイリアン→アンドロイドvs機械生命体
という人間とエイリアンの代理戦争という構図です。

本作は、前作をプレーしていなくても問題なく遊べるようにされていますが、やはり前作を遊んでいたほうが感情移入できます。
さて、ここからネタバレがあるので読む方は要注意です。

結果的にいうと、人間もエイリアンも滅んでいました。
つまり、残されたアンドロイドと機械生命体(エイリアンを滅ぼした張本人ですが。。。)が意味もなく憎しみ合い殺しあうという虚しさがこの物語にはあります。
アンドロイドは、上層部に人間が滅んでいるという事実を知らされないまま人間が月にいると信じて戦う。
機械生命体は、ただただアンドロイドを破壊するということを目的に進化しようとするがために、アンドロイドの存在自体も必要不可欠であるという矛盾を抱えたまま戦う。
両者なんのために戦っているのか?という葛藤をプレーヤーには印象付けたと思います。

ちょっと立ち返って、実はこれはリアルの人間に対する問題提起なのでは?と勘ぐってしまいました。
結局戦争とは、何のために戦っているのかわからなくなってくるものだと。。。

アンドロイドは結局人間じゃない。そんなイメージをはじめは抱えたままストーリーを進めていきましたが、後半はもう人間もアンドロイドもないのではないかと複雑な感情になっていきました。
そして、当初意思疎通が図りにくいわけのわからない存在である機械生命体にも様々な葛藤があり、戦争の構図そのものをみているようでした。
結局戦争とは、理解できない相手への恐れから攻撃的になり、戦争が起こると。。。

本作はエンディングがA~Zまであり、(ほとんどネタエンドw)非常に深く楽しめます。
そもそも3周することが基本のストーリーですが、3周目は、周回プレーというより、1~2周が序章、3周目が終章という感じw
主人公も3名立ち代るところもおもしろい。
ラストは、場面が何度も切り替え切り替え本当に興奮するほどの面白さでした。(これはプレーするしか体験できないおもしろさ!)
ストーリー総評としては、スッキリ!というものではありません。
見方によってはハッピーエンド、見方によってはバッドエンド。
私は、とにかく哀愁という感情、栄枯盛衰という感想を持ちました。
結局何かが栄え、何かが滅ぶ、これを繰り返すのかなと。
本作は、前作同様どこに感情の落としどころを持つのかプレーヤーにゆだねられている感じがありますね。

ちょっと残念ポイントは、前作の登場人物はサブ扱いなので、いなくてもほとんど変わらないというところでしょうか。
これは、本作から遊ぶ人にとっては良い点でもありますが。
また、本作も本編のみでは解釈しがたいところが多々あり、設定資料頼みというところでしょうか。
これはこれで深みがあって面白いですけどねw

アクションは前作から飛躍的に面白くなっていますね。
これは前作とは違う会社が作ったからだといわれております。
風景も哀愁漂うとても好きな世界観です。
前作の音楽も非常に好きだったのですが、今作はほとんどの音楽がヒット作といえるくらい名曲だらけだなと感じました。
前作が前作なだけに衝撃度は、前作のほうが上ですがやはり、本作も普通の作品と違う予定調和なところがないのは好感が持てます。

次回作が出るのかというともう今作で完結なのかな?といったつくりでしたね。
それはそれでありだと個人的には思います。
商業的には次回作ありで作ったほうがメリットがあります。
しかし、ニーアシリーズにはそれを感じさせない破天荒なところがあるのでより好きな作品です。
やっぱり買ってよかったと思えた作品でした。


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